エンパワメントアプローチ

福祉の勉強をしていくと、数限りなく様々な先達のご利用者様支援の模索があったり、一つの資格を取得してもそれで終わりではなく、関係職能団体もありますので、研修がずっと続いていったりと、インプットとアウトプットの両輪でご利用者様への支援をしていく事の大切さが良くわかります。資格勉強だけだと、生身の人間の支援では、ほとんど役に立たないです。福祉は、基本、実務が大事です。実感しております。そして、それを言語化して自分自身や(支援で常に悩む事もあるので)役職があるのなら仲間に伝えていかなかければならないのも事実です。明快な答えがない時もあります。たとえば、仕事を辞めたいと言われて、やめた方が良いと言うのか、続けた方が良いと言うのか、単なる愚痴であるので聞き流せばよいのか、支援者も感情のある人間なので、その時の状況で意見が変わる時もあります。その時の瞬間の対応で自分自身や周りから責められる事は容易に想像がつきます。人に関わる職業の方々は、バーンアウトしやすいです。それでも、人を支える仕事には魅力があります。人を支える事で、結局、自分自身が支えられていて、幸せと達成感を大いに感じられる職種であるからです。まあ、支えるのはいつも思うのは、指1本分ですよと思いますがね。(笑) 人間だもの。夕方は晩酌の事しか考えていないからさ。(笑) 多くの関係機関をインフォーマルも含めてエコマップをしっかり描き、繋げていくのも福祉の大切な仕事になります。少しづつ元気玉をあつめて(漫画ドラゴンボールより)、今後もご利用者様支援に臨んでまいります。大地よ海よそして生きている全てのみんな、このオラにほんのちょっとずつだけ元気をわけてくれ!!! (笑) 地域全体、みんなで少しずつ、支えていきましょう。 コミュニティエンパワメントです。先週の土曜日、研修で学んできました。コミュニティエンパワメント。(笑)

エンパワメントの概念をソーシャルワークに最初に導入したのはソロモン。
黒人に対するソーシャルワークの過程と目的としてエンパワメントを概念化し、パワーの欠如に気付き、パワー問題の分析をすることを前提とし、否定的価値づけをされた個人あるいはグループが経験するパワーブロックを克服する方法であると捉えた。

ソロモンのモデルを黒人だけでなく抑圧を経験している全ての人々に適用したのがリー。
リーは、エンパワメントの構成要素を以下のように措定。

  1. より積極的で潜在的な自己の発達(自己効力性)
  2. その人を取り巻く環境の社会的、政治的現実のより批判的理解のための知識と能力の発達(批判的意識)
  3. 個人あるいは集団の目標を達成することを促進する資源と戦略とより機能的なコンピテンスの発達と養成

エンパワメントアプローチの前提

  • 全ての人間が困難な状況においても潜在的な能力と可能性を持っている
  • 全ての人間が、パワーレスネス(無力化)の状況に陥る危険性を持っている

エンパワメントアプローチのパワーとは

エンパワメントアプローチにおいて「パワー」とは単なる外在的な権力ではなく、個人と社会との相互関係を形成し、それぞれの自律性に関与する力動を支配するメカニズムを指す。
具体的には次の4つが問題となると考えられている。

  1. 自分の人生に影響を行使する力
  2. 自己の価値を高め、それを表現する力
  3. 社会的な生活を維持・統制するために他者と協働する力
  4. 公的な意思決定メカニズムに関与する力

援助の方法

エンパワメントアプローチは、クライエントが主体となり、集団的経験を通して、態度・価値・信念の変容を図り、批判的志向や問題解決行動のための知識や技能を習得し、クライエントの「強さ」を強化することを目指す。

エンパワメントアプローチは現在も理論の体系化が図られている途上にあり、今後もさらに実践・理論の両面で発展していくことが期待されている。

エンパワメントアプローチの構成要素

コックスとパーソンズによる総括。

  1. クライエント自身による問題の定義を採用する
  2. クライエントの「強さ」を見極め、これを強化する
  3. クライエントが持つ階級や権力に関する意識を高める
  4. エンパワメントを志向する関係において、クライエントが自分の力を自覚できるような経験を促す
  5. クライエントを変化の過程に引き込む
  6. 協働、信頼、権限の共有に基づく援助関係を基盤にする
  7. 集団化された行動を利用する
  8. 相互支援やセルフヘルプのネットワークやグループを活用する
  9. 即効性のあるスキル(例えば問題解決技法、SST)の習得を促す
  10. 社会資源を動員し、クライエントのための権利擁護を行う

クライエントのパワーを増強する技法とスキル

ギテレッツは、クライエントのパワーを増強する技法として以下の5つを挙げている。

  1. クライエントの問題の定義を受け入れる
  2. 既存の強さを認め、それを増強していく
  3. クライエントの置かれている状況のパワーを分析する
  4. 特殊なスキルを教える
  5. 資源を動員しクライエントのためにアドボケイトする

リーは、クライエントのパワーを増強するスキルとして以下の5つを挙げている。

  1. クライエントの思考を促進するスキル
  2. 動機づけを指示するスキル
  3. 精神的安寧と自尊心を維持するスキル
  4. 問題解決を豊かにし、自己指南を促進するスキル
  5. 社会変化を促進するスキル

まとめ

エンパワメントの主な特徴は以下の通りです。

  • 主体性の尊重:支援を受ける側を単なる受け身の存在とみなすのではなく、その人が持つ力を発揮できるようサポートします。
  • 強みへの着目:できないことやマイナス面ではなく、その人の長所や強み(ストレングス)に注目し、それを活かすことを重視します。
  • 自己決定の支援:利用者が自身のニーズや希望を理解し、それに基づいて意思決定ができるよう支援します。
  • 対等な関係:援助者は利用者と同等のパートナーとして関わり、信頼関係を築きます。
  • 社会参加の促進:利用者が社会の一員として役割や責任を持ち、社会参加できるように促します。

福祉施設においては、介護者と要介護者の間に主従関係が生まれやすい特殊な環境であるため、エンパワメントを意識した支援を通じて、利用者が自分の人生の主人公となれるようサポートすることが重要です。

by スタッフ M