研修会の案内
フローリッシュハウス大森のスタッフは勉強熱心な方々が多く、随時案内も出しますが自主的に様々な研修に参加しています。鬱や適応障害等に有効な方法として認知行動療法があります。今回知り合いの紹介で無料なので興味があればとチラシをもらったので、スタッフや掲示板にも貼りだしてご利用者様にも案内を出しました。
認知行動療法の具体的な効果としては、主に次の5つが挙げられます。
1. 余計な想像に振り回されず物事を冷静に捉えられるようになる
認知の偏りは、自動思考にずれが生じている状態です。
例えば、同僚に何気なく仕事の手伝いを頼まれたときなど、通常なら「忙しいのかな」「人手が足りないのかな」程度の思考になるところが、「こっちの仕事が進まないように邪魔をしようとしている」「自分に仕事を全部押し付けようとしている」など、悪い方向に想像してしまいます。
こうした余計なノイズのせいで認知の偏りがどんどん悪化し、日常生活に悪影響を及ぼすのです。
認知行動療法では、無意識の自動思考による認知の偏りを明らかにし、余計なノイズを徐々に取り除いていきます。治療を終える頃、物事を冷静に受け止められるようになるのが目標です。
2. 前向きに行動できるようになる
根拠のない決めつけや白黒思考、過大評価・過小評価など、極端な自動思考に陥ってしまうと落ち込みやすく、ネガティブな考えに支配されてしまいます。
家庭や学校、仕事で何かある度にストレスが溜まるようになり、やがて精神疾患を発症してしまうこともあります。
認知行動療法でネガティブな自動思考を少しずつ整えていけば、物事をありのままに捉えることができるため、前向きな行動につながっていくでしょう。
3. ストレスを軽減して精神疾患を改善できる
認知行動療法は患者が自分の不安な恐怖と向き合い、段階的に認知の修正を行っていく治療方法です。心が改善されていけば日常生活のストレスが軽減されるため、不眠症や摂食障害、社交不安障害など、自動思考が大きく影響する精神疾患の改善につながります。
4. 心のバランスが整い精神疾患の予防につながる
認知のくせは気持ちや行動をネガティブにするため、ストレスによって心身に大きな負担を与えます。
最初のうちは「少し後ろ向きの性格」「気にしやすい性格」程度であっても、そのまま放置していると、やがてうつ病などの精神疾患へと悪化しかねません。認知行動療法は、精神疾患を発症する前の段階で用いることで、心のバランスを整えて症状の悪化を防ぐ効果があります。
5. 精神疾患の再発予防の効果がある
うつ病やパニック障害などは、再発率が高い精神疾患です。抗うつ薬などを使った薬物療法で一度は症状が治まっても、服薬をやめると再発する可能性があります。
認知行動療法は、数カ月の期間をかけて少しずつ心のバランスを整えていく治療法です。治療を通して患者は自分の心や不安との向き合い方を学んでいくため、薬物療法と比べて副作用の心配がほとんどない上に回復後の再発率が低いというメリットがあります。
服薬等も上手に活用しながら、生活モデルとしてのGHの場で、安心して暮らせる生活環境を整えて、暖かな肯定的なスタッフの関わりの中で御利用者様の心の回復が少しでもはかれるように、スタッフと共々に今後とも支援していきたいと思っております。でもまあ薬やこういった療法の技術だけではやっぱり足らないケースが多く、人をよくするのはやっぱり人で、一番はやっぱり愛情だと思います。愛だろ愛、そこに愛はあるんか (笑) GHは世話人次第だと思います。世話人は家族の代わりですからね。フローリッシュハウスは暖かい家族の集まりです。
By スタッフ M